【ポケモン剣盾】レベル技限定ルール考察【仲間大会】

【はじめに】

この度、あるセイラ(@016_nico)さんの特殊ルールの仲間大会に参加してきたので、備忘録として考察と構築記事を載せたいと思います。『禁伝・メタモン無、ダイマ有、使える技は基本技、レベル技のみ』というルールになっています。

結果ですが、なんとか1位を取ることができました。力を貸してくれたポケモンたちに感謝です。

【環境考察】

結論から述べると、受けポケモンが強いルール
理由として以下の点が挙げられます。
①サブウェポンによって役割破壊されることが少ない
②ちょうはつやみがわり、アンコールなどによって詰まされることが少ない
③強力な積みポケモンが少ないため崩されるケースが少ない

等々の理由から受けポケモンが強いと推察されます。
ただ、受けポケモン側も羽休めがタマゴ技だったり鬼火が技マシンだったりして通常であれば成立する受けが成立しなくなってしまったりするので上手くPTを組まなければならないですね。また、ダイマ有のためダイホロウやダイアークなどでの強引な崩しには警戒する必要があります。

また、再生力や悪戯心などの強力な特性やエラがみや暗黒強打などの強力な技に依存しているポケモンはある程度の強さがあります。(なお、Gダルマは技範囲狭すぎて厳しい模様・・・    )

 

【強いポケモン

以下、強そうなポケモンを雑に書き並べていきます。他にも探せば使えるポケモンはいそう

対面編

ウーラオス:暗黒強打インファ不意打ちカウンターと必要なものは覚えられる。ビルドで積みもあり。水ウーラオスも範囲は違えど似たようなもの。

ウオノラゴン:エラがみを使える。以上。
カイリュー:そこそこの技範囲と一致ダイジェット、でんじはにりゅうまい、しんそくとなんでもござれなポケモン。器用貧乏。
バンギラス:ある程度の技範囲とある程度の火力とある程度の耐久を併せ持つ。無難にチョッキあたりを持たせて強そうなポケモン

カプレヒレ:ムンフォ波乗り霧いかりとかで強そう。何が強いか断言は出来ないがそこそこ強いポケモン
メタグロス:コメパン思念アムハンで無難に強そう。補助技も高速移動や電磁浮遊、鉄壁と使い道がなくはなさそうなものを覚える。
レジエレキ:一貫性さえ作れれば最強。ボルチェンや壁がないのが少し厳しいか
ドサイドン:レベル技だけで完結しているポケモン。チョッキを着せたりして無難に強い。

ロトム:唯一の身代わり持ち。それぞれのフォルムで一致高火力技を覚えるのが偉い。電磁波祟り目もあり。

ギルガルドニダンギル:なんだかんだでレベル技だけで戦える。剣舞があるのも良き

積みポケ編

パッチラゴン:ぼくのかんがえたさいきょーわざ電撃クチバシとはりきりダイジェットを使える。炎技が欲しいところ。
ボーマンダ:一致ダイジェット+自信過剰が発動すれば誰も止められない…かもしれない。技範囲もそこまで悪くはないが技威力が足りない。

パルシェン:からやぶを覚えるさいきょーの積みポケモン。なお、後述するドヒドイデで簡単に止まります
ウルガモス:ちょうまいエース。独特の技範囲のため受け辛かったりする。岩ポケは天敵
ドラパルト:りゅうまいエース。数値は足りないが高い素早さから並耐久のポケモンであれば上からシバける。ダイホロウも強し。
ドリュウズ剣舞ダイロックですべてを置き去りにする。ダイマの恩恵を多分に受けているポケモン
ガラルファイヤー:悪巧み+2ウェポンで完結している。最期の1枠は不意打ちかこらえるか置き土産か

カミツルギ剣舞エース。とにかく火力が高く、天敵のカグヤあたりが少なそうなのも追い風。


受けポケ編

ドヒドイデ:強特性と高速再生技を両立している陰キャポケ。熱湯がないため多少は安定感に欠けるが役割遂行には問題なし。
ポリゴン2:持ち物に依存した強さで自己再生も使えるためあまり縛りで縛れていないポケモン。役割対象への打点を持ちづらいのが難点か。
クレセリアつきのひかり。PPはやや足りない。火炎玉サイコシフトで物理アタッカーを機能停止させられる。黒い霧を覚えられるかと思いきや白い霧だった。
カバルドン:ステロがないため起点作りは難しいが、あくびで積みを流しつつ物理を受けられる。後は怠けつつお祈りじわれを当てるゲーム。
カプブルル:やどりぎいかりウッドホーンふきとばしあたりで削って回復しつつサイクルを回せる。ドヒドとの相性バツグン。

ナマコブシ:みずびたし+毒による崩しと自己再生を使える。もう少し数値があればと思うポケモン

 

起点作り編

ラプラス:大正義キョダイセンリツが強い。うたうや零度、滅びなど補助技も文句無し

Rキュウコン:高いSからのオーロラベールが強い。一撃必殺技持ちなのもGood。

モロバレル:きのこのほうしの通りがあまりにも良すぎる。

 

構築記事

 

構築経緯

最初はポリドヒドを使用するつもりでいたが、あまりにもポリが役割対象に打点を持てなかったため断念。

受けができるポケモンで使えそうなポケモンを探していたところ、フリージオが役割を持てるポケモンが多そうに感じたため採用。

同じく見られる範囲が広いため対面的に役割を持ちやすく、つのドリル等でサイクルでも負荷をかけていけるチョッキドサイを採用。

また、きのこのほうしの通りが非常に良かったためモロバレルを採用。

モロバレルで作成した起点を生かせそうな積みポケモンとして強力な積み兼ダイマエースであるGファイヤーを採用。

雑に強いドヒドイデを採用。

最後に、ここまでで重い鉢巻悪ウーラオスや竜の一貫切りとしてピクシーを採用。

 

単体解説

モロバレル

性 格:図太い
特 性:さいせいりょく
努力値:HBぶっぱ
持ち物:気合いのたすき
技構成:ギガドレイン / クリアスモッグ / きのこのほうし / こうごうせい

今回の隠れ強ポケ枠。きあいのタスキを盾にほとんどのポケモンを眠らせることができる最強ポケモン。みがわりがほぼ無いため胞子の通りが死ぬほど良く、ダイマ相手にタスキで耐えて胞子で眠らせるムーブが死ぬほど強かった。何回死ぬんだよ。

レベル技で完結しており、クリアスモッグで積み対策になるのも偉い。ウーラオスやウオノラゴンなどをみるためにHBに振り、特殊AT相手に胞子を撃てるようにタスキを所持。体力を147以上残して交代すればさいせいりょくでタスキが復活するのも強い。

りんくす氏とのエキシビションマッチでは剣舞積んだドリュウズのダイアースをタスキで耐えつつ胞子で眠らせ砂ダメで落ちるという完ぺきな切り返しの起点づくりを披露。なお、その後わるだくみを積んだダイマGファイヤーがすなかきドリュに最速起きされて落とされる事件が発生。一刻も早い容疑者の逮捕を願います。

 

ガラルファイヤー

性 格:臆病
特 性:ぎゃくじょう
努力値:CSぶっぱ
持ち物:じゃくてんほけん
技構成:もえあがるいかり / ぼうふう / ふいうち / わるだくみ

特殊AT枠。モロバレルで眠らせた後に積んでダイジェットしていく。

3ウェポンでほぼ完成されており、不意打ちの枠はこらえると置き土産から選択。先制技が欲しかったため今回は不意打ちを選択。一回も打つことはなかったためどの技でも大差ないと思われる。

構築単位でカミツルギが非常に重く、このポケモンをうまく対面させてダイマ技を打ち合うしか処理ルートがなかった。ナットレイに詰まされた試合もこいつを選出していれば勝っていたのではと思っている。多分無理

 

ドヒドイデ

性 格:腕白
特 性:さいせいりょく
努力値:HBぶっぱ
持ち物:黒いヘドロ
技構成:トーチカ / じこさいせい / アクアブレイク / どくどく

普通に強い枠。サイクルをクルクル回しているだけで相手が消耗していく最強の陰キャポケモン。3ウェポンで完成されているが、使っていると熱湯の使い勝手の良さを痛感させられる。

最後の1枠を一生迷っており、大会開始直前にアクアブレイク採用の物理型を育成したがこれが良かった。他にもどくづき、どくびし、ベノムショック、ベノムトラップ、ワイドガードなどを検討したが、鋼ポケに一切の打点を持てなくなってしまうことを懸念しアクアブレイクを採用。呼ぶ地面に対しての打点になるのもGood。構築で重めなヒードランメタのためきれいな抜け殻採用も検討したが、ピンポイントメタ気味かつHD個体しか見られないため黒いヘドロでの採用。実戦でもニャイキング相手にアクアブレイクで削りきって勝利する展開があり、他の技では負けていたと感じた。

なお、理想個体が産まれたと思ったらひとでなし個体で、結局SがUの個体を妥協して使っていた。特性パッチ?知らない子ですね

 

ピクシー

性 格:図太い
特 性:マジックガード
努力値:HBぶっぱ
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:ムーンフォース / アシストパワー / コスモパワー / つきのひかり

多いであろうウーラオスやドラゴン勢の対策枠。実際はほとんどウーラオスと対面しなかった。また、竜勢は氷4倍弱点のポケモンが多くフリージオで見られるため、あまり選出回数は多くはなかった。役割対象の被選出率が割と低く、選出読みあいの時点では圧はかけられていたかもしれない。

持ち物は残飯なども考えられるが、物理相手に受けるだけで削りを入れるためにゴツメを採用。

また、耐久ポケ相手にコスパ→アシパで勝てるように定数ダメを無効にするマジックガードを採用。ロイ氏とのバトルではナマコブシの急所にアシパを当てて何とか突破してくれた

 

ドサイドン

性 格:意地っ張り
特 性:ハードロック
努力値:DぶっぱHA調整
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:じしん / アームハンマー / つのドリル / アームハンマー

無難に強い枠。雑にダイマを切っても強く、特に多かったバンギ相手に強く出られる優秀なポケモン。レベル技のみで完結しており、ランクマ個体をそのまま流用した。なんの調整かはもう忘れた。

物理相手はもちろんチョッキを着せることにより特殊にも強く出ることができ、特にダイジェッター相手に安易にダイマを許さないのが良かった。

つのドリルで交代先に圧をかけたり耐久ポケを崩したりすることもできる。ここぞという時にヤドランを突破してくれたりもした。なお、その試合は最後にプレミしてTODで負けた

 

フリージオ

性 格:臆病
特 性:ふゆう
努力値:175(156) - x - 81(84) - 127(4) - 135(12) - 157(252)

↑最速、HP(16n-1)、HB-ドリュのメタルクロー確定2発、余りCD
持ち物:フィラの実
技構成:フリーズドライ / とける / じこさいせい / ぜったいれいど

間違いなく今回の大会のMVP。圧倒的選出率1位。そもそもの通りが非常によく、ランドマンダカイリューなどの氷4倍勢やウォトムレヒレ等の中火力特殊ポケ(特に水ポケ)をこいつ1体で見ることができた。上からとけるを積むことにより物理ポケをある程度見ることができ、何体かのカビゴンはこいつの前に沈んでいった。

剣舞の無いドリュに対面から勝てるように調整(そんなのほとんどいない)。とける2積みで完全に受けきれる。ダイマを切ってきた場合は、とける→ダイロック→ダイウォール→ダイロック防ぐ→ダイロック受ける→木の実で回復しダイアイスで天候書き換えで上からじこさいせいを撃てるようになり完全にいなすことができる。物理耐久の目安としてチョッキドリュに勝てるようにしており、他の物理ATにもある程度安定して圧をかけることができた。役割対象に中速ポケが多いため最速での採用。高いSから通りの良い氷技、とける、一撃必殺技、回復技を撃ち分けられるのが何より強かった。

ほとんどの試合で3回目までに零度を当ててくれる超絶自覚良個体。こいつがいなかったら1位は有り得なかった。あるセイラさんのもとで幸せに暮らしてください。

 

選出回数

フリージオ :10

ドサイドン :8

モロバレル :7

ドヒドイデ :7

ピクシー  :6

ファイヤー :4

 

まさかのフリージオが選出率No.1。それもただのNo.1ではなく出した試合ほとんどで活躍する神ポケだった。他のポケモンは使用率がばらけておりバランスの良い構築だったかなと感じる。ファイヤーはもともと誤魔化し枠で見せポケの面が強かったためこんなもんかなといったところ。

 

重いポケモン

カミツルギ → なんか対策した気がしていたが、何も出来ていなかった。Gファイヤーをうまく対面させて殴るしかない。

ナットレイ → やどりぎがないため完全に舐めていた。のろいが思いのほか強く、同じくGファイヤーで積んで殴るしかない。誰かに炎技を仕込むべきだったのか

ヒードラン → ドサイドンで見るしかなく、回復技の無いドサイドンを如何にして消耗させずに立ち回るかが勝敗に直結する。交換読み交換を何度も決めるなどリスキーな立ち回りでなんとか勝つことができて良かった。

メタグロス → 気づいたら見られるポケモンがいなくなっていた。ほうしで眠らせたり零度を当てるなりして強引に突破していた。

 

対戦動画

↓で対戦動画も公開しているので良かったら見ていってください。

全14戦を順次公開予定です。

www.youtube.com

 

まとめ

大方の予想は当たっていたが、テッカグヤランドロスが多かったりパッチラゴンがいなかったりと予想外なことも多々あった。レベル技だけで戦ってみて、タマゴ技やレコード技のありがたみに気づく良い機会だった。

 

特殊ルールの考察をするのがガチで楽しかったです。

主催してくれたあるセイラさん、参加していたみなさん、本当にありがとうございました!